秋の森でとれるキノコ


夏の終わりから秋にかけてはキノコ狩りが楽しめます。朝市にも、森で採れたキノコがたくさん並びます。東欧やロシアから輸入されたキノコが多いのですが、やはり欲しいのは新鮮な地元産です。

9月中旬、朝市で売られていた森のキノコ

手間をかけずに売られているものを買うことも多いのですが、やはり自分で森に行って探したい。でも、食べ物には目がないフランス人たちのこと。森でのキノコ狩りは、かなり競争が激しいです!

キノコが見つかるかどうかは、雨が多いなどの理由によってキノコがたくさん生える地域であるか、さらに天候による影響もあるので年によってかなり異なります。キノコが生える場所を知っている人に連れて行ってもらうのも大きなポイントになります。

キノコに詳しい人と一緒に森に行くと、本当に食べても大丈夫なのか心配になるようなものまで採っています。毒キノコも多いので注意が必要です。

記録的な猛暑に見舞われた2003年、フランス中部にある中山間地でキノコの産地に旅行したとき、小さな村にキノコの専門店があったので立ち寄ってみました。

地元の人が取ったキノコを買い取って販売している店でした。

ブルゴーニュに比べて緑が青々していたので、キノコもあるのではないかと思ったのですが、その年は雨が降らないのでキノコが取れないとのことでした。

店頭には、牧場で取れたキノコが少しあるだけで、並んでいるのは乾燥したものや瓶詰めのものばかり。天候に左右される農業を仕事にしているのと同じようなものなのに、農家には乾期による被害に対して保証金が出るのに、こちらは何もなしなのが気の毒になりました。

それでも、秋になったらキノコがある程度は生えるだろうとのこと。ご主人も、店にいるだけではなくてキノコを探しに行くのだそうです。

店にキノコを売りに来る人の中で一番多いのは、地方警察官と道路工事の人だとのこと。仕事をしながら、ついでにキノコも探してしまうらしいのです。その人たちに比べたら、ご主人が取るキノコなどは「微々たるものだ」という表現をしていました!

内部リンク:
レストランのシェフと森でキノコ狩り

作成: 2003年 最終更新:2010年11月


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