ブルゴーニュ出身の人ではないかと思わせる苗字は、OTで終わる名前です。「オー」と発音します。 
 
よく知られている名前で例を挙げてみましょう。 
 
フランスの車メーカーとして良く知られているプジョー(Peugeot) 
プジョーというのは創設者の名前です | 
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風景画家コロー(Jean-Baptiste-Camille Corot) 
ブルゴーニュ出身の人なのです | 
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ブルゴーニュの観光パンフレットでは、クロ・ド・ヴジョー城(Château du Clos de Vougeot)のブドウ畑がよく使われます。 
ただし、ワインの銘柄としてのVougeotは、日本では「ブージョ」と表記するのが一般的となっているようです 。 | 
  
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otで終わる苗字が多い地域を特定すると、ブルゴーニュ地方の中でもコート・ドール県、特に高級ワインの産地なのだそうです。 
 
試しに、友達が運転する車に乗っていたとき、窓から見える看板(ワイナリーのものが多かった)を眺めてみると、確かにotで終わる名前が多く見られました。 
 
 
otが付くのには、幾つかパターンがあります。 
| otの付け方 | 
例 | 
 
| ファーストネームの後に付ける | 
Jacquot : 「小さなジャック(petit Jacques)を意味する | 
 
| 身体上の特徴に付ける | 
Blanchot : 白(blanc)から | 
 
| 職業名の後に付ける | 
Fromageot : チーズ屋(fromager)から 
Fournerot : パン焼き職人(fournier)から | 
 
 
 
名前の後に何かを付けるという方法は、「-ot」以外にもあるのだそうです。 
 
例えば、ブルゴーニュ南部のシャロレー地域では「-aud」、ブルゴーニュ中部のモルヴァン地域では「-iaud」。お隣のフランシュコンテ地方では「-od」、アンジュー地方やヴァンデ地方では「-eau」、アルデンヌ地方では「-eaux」を付けた名前があるそうです。 
 
ところで、「-ot」の最後の「t」は発音しません。これらは皆同じように「オー」の発音になるようです。 
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