著書紹介

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フランスの教育ファームに学ぶ

   ~ その理念と活動 ~

    (海外グリーン・ツーリズム研究シリーズ)

著者: 大島順子、井上和衛
編集・発行: 財団法人 都市農山漁村交流活性化機構 (まちむら交流きこう)
A4版 報告書 140ページ、2008年10月発行
定価 : ¥2,000 (税込)
書店では扱いません。ご注文に関しては、こちらのページをご覧ください。

 教育を目的として大人から子どもまで様々な人を受け入れ、農業や環境問題に親しませる授業を行う農場を意味する「フランスの教育ファーム」。

ヨーロッパの中でも最もグリーン・ツーリズムが発達した伝統的な農業国「フランス」における教育ファームのこれまでの歩みと現状を豊富な実例をもとに明らかにする。

そこからわれわれが学ぶべきことは何か。

 目 次 

第1章 フランスの教育ファーム | 第2章 フランスにおける教育ファームの実態 | 第3章 対談と総括 | 第4章 参考資料

 目次のダウンロード (PDFファイル, 192KB) 

【執筆/発言者】
はじめに 斎藤章一 (まちむら交流きこう 専務理事)
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第1章 フランスの教育ファーム 大島順子 P.  1
1-1. グリーン・ツーリズムが発達した国フランス P.  2
(1) グリーン・ツーリズム
(2) 農家のツーリズム活動
1-2. フランスの教育ファームとは? P.  7
(1) 教育ファームとは?
(2) 教育ファームの概観
1-3. 教育ファームでの授業 P. 14
◆教育ファームの授業は3本の柱からなる        ◆授業を行うのは農場の責任者
◆農業と環境だけではなく、全教科の学習ができる  ◆農業体験の実施率
1-4. 教育ファームの利用状況 P. 20
(1) 教育ファームの利用者
(2) 教育ファームの利用状況
1-5. 教育ファームの活動効果 P. 28
(1) なぜフランスで教育ファームが発展したのか?
(2) 福祉事業としての役割
(3) 農家が教育ファームを経営するメリット
1-6. 教育ファームの類似形態 P. 35
(1) 農家の活動
(2) 味覚教育
(3) 環境教育
(4) 農業に親しむ機会

教育ファームで学べること


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第2章 フランスにおける教育ファームの実態 大島順子 P. 42
2-1. 教育ファームの推進体制 P. 42
(1) ネットワーク
(2) 教育ファームのノウハウ提供
(3) 行政のサポート体制
(4) 子育て支援
2-2. 教育ファームに対する規制 P. 48
(1) 法的な規制
(2) ネットワークの自主規制
2-3. 教育ファームの実例 P. 51
(1) 農家型教育ファームの実例 P. 51
     事例1: 農家の教育ファーム     事例2: 農家の教育ファーム、
     事例3: 植物をテーマにした教育ファーム     事例4: 福祉活動と教育ファーム

(2) 教育ファームのネットワークとグループの実例 P. 61
     事例5: 農業者グループが作った小さな学校     事例6: 農業高校と近郊農家が連携
     事例7: 行政ぐるみで発展させた農家の地域ネットワーク     事例8: アグリツーリズム全国ネットワーク
(3) モデル型教育ファームの実例
     事例9: 農水省の教育ファーム     事例10: 大都市が運営する教育ファーム
     事例11: 大都市郊外のレジャー型教育ファーム
P. 72
2-4. 教育ファームの課題と対策 P. 79
(1) 教育ファーム運営のネック
(2) 成功する教育ファーム運営
(3) 教育ファームの可能性

  教育ファームの授業風景   

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第3章 対談と総括 ~フランスのGT、教育ファームから何を学ぶか~ P. 83
【対談】 井上和衛 (明治大学名誉教授)/ 大島順子 P. 83
3-1. グリーン・ツーリズムのコンセプト
3-2. グリーン・ツーリズム推進に関わる取組状況
3-3. 教育ファームをめぐる最近の動き
3-4. 我が国は何を、どのように学ぶべきか
【総括】 井上和衛 (明治大学名誉教授) P. 103
3-5. グリーン・ツーリズムについて
     (1) グリーン・ツーリズムの概要
     (2) 西欧のグリーン・ツーリズムに学ぶ
3-6. 教育ファームについて
     (1) フランスの教育ファームの要点
     (2) フランスの教育ファームから学ぶ

対談部分でのお話しのご参考に...
最近流行しているフランスのグリーン・ツーリズムの例

← ブドウ畑のハイキング

変わった民宿: トレーラーハウス →
フランスのグリーン・ツーリズムは
郷土遺産を保存することも
大きな目的の1つとなっています

← 修復工事前の廃屋
B&B民宿の建物になった状態 →

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第4章 参考資料 大島順子 P. 114
4-1. グリーン・ツーリズム P. 114
資料 1: フランスにおけるグリーン・ツーリズムの歴史
資料 2: ジット・ド・フランス民宿連盟の宿泊施設
資料 3: グリーン・ツーリズム振興に対する行政の役割分担
4-2. 農業、アグリツーリズム P. 117
資料 4: フランスの農業経営数の推移
資料 5: アグリツーリズムの実施状況
資料 6: アグリツーリズム・ネットワーク「農家へようこそ」のメニュー
資料 7: 農家のツーリズム活動タイプ別の収益性比較
4-3. 教育制度、教育ファームでの学習内容 P. 122
資料 8: 教育機関と余暇活動のための準教育機関
資料 9: 初等教育での教育内容
資料 10: 利用者別 教育ファームに求められていること
資料 11: 教育ファームでの学習内容例
資料 12: フランスの子どもたちが教育ファームに求めていること
4-4. 教育ファームに対する支援と規制 P. 127
資料 13: 教育ファームに支援ないし規制を与える機関
資料 14: 農水省の教育ファーム研修
資料 15: 教育ファームの全国ネットワーク
資料 16: 教育ファームの定義 (省間委員会の通達)
資料 17: 教育ファームの目的 (省間委員会の通達)
資料 18: 教育ファームの対象者 (省間委員会の通達)
資料 19: 教育ファームに関係する規制
資料 20: 「農家へようこそ」教育ファームの内部規制

参考文献 大島順子 P. 136

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報告書を手にしてくださった方へ:

表紙として大きく使われた写真は、
フランス東部にあるブルゴーニュ地方南部の田園風景です。
有名な観光スポットはない県なのですが、近年グリーン・ツーリズムを大成功させました。

干し草ロールの列の右に見えるのは、ブドウ畑(ワイン用に育てられるブドウの木は背が低いのです!)、左の遠景には、白い牛(シャロレー種の肉牛))です。農家の建物も見えます。
以前に書いたフランスの教育ファームに関する書籍との違い

1999年に出版した『いのち、ひとみ、かがやく  フランスの教育ファーム』の方が内容は詳しくなっていますが、カラーもふんだんに使った今回の報告書の方が簡潔で読みやすいと思います。

日本や欧州諸国のグリーン・ツーリズムにお詳しい井上和衛先生の分析やアドバイスがあることも、新刊の大きな特徴です。

また、今回の報告書では、教育ファームの健全な発展を促すために結成された政府の省間委員会が出した通達(2001年)の内容など、最新情報も新刊では載せることができました。

ご注文方法は、都市農山漁村交流活性化機構のページをご覧ください。

詳しい目次は、こちらでダウンロードできます (PDFファイル, 192KB )


この報告書の完成後、井上和衛先生は日本での教育ファーム発展のためにブックレットもご出版なさいました。
教育ファーム (筑波書房ブックレット ― 暮らしのなかの食と農シリーズ)


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