ボクの故郷スペインにご興味がある方々へ
Un Grand d'Espagne

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 編集長から、ボクの故郷であるスペインについても触れた方が良いのではないか、と言われました。それで、少しスペインのことをお話しします。
 ボクの故郷だから褒めるわけではないけれど、スペインはとても素敵な国です。
パラドールという国営ホテル・チェーン

 スペインを旅行するなら、パラドールに泊まるのをお勧めします。歴史的に価値があるお城や修道院などが、高級ホテルになっているのです。
 ただ歴史的建造物を修復してホテルにした、というのではなくて、インテリアのセンスが素晴らしいのです! 緊張して疲れてしまうような気取った豪華さではなくて、安らぐような贅沢さとでも言いましょうか。
 近代的で豪華なリゾートホテルもあるけれど、ボクが好きなのは、昔の姿を残しているパラドール。アンチーク家具も、現在につくられたコピーの家具も、うまく建物に溶け込んでいて、昔そのままの雰囲気。ホテルの中を見てまわるだけで、観光になってしまうのです。
 パラドールは、75年前につくられた国営ホテル・チェーン。今ではスペイン国内に86ヵ所あります。これは、とてもユニークで、成功した国の観光開発政策でした。
 フランスでも、由緒ある歴史的建造物に泊まるなら、シャトー・ホテルや、個人の人が住んでいるお城のB&B民宿に泊まることができます。でもパラドールには、スペインの雰囲気があって、フランスのお城とはまた違った魅力があります。

パラドール」のオフィシャル・サイトでは、ホテルの様子を写真で見ることもできます。


例えばカルドナのパラドールは、丘の上にある9世紀に建てられたお城です
バール

 ボクがスペインで好きなのは、「バール」と呼ばれるスペイン風カフェ。料理が小皿に乗って出てくるから、色々な料理を食べることができます。これを「タパス」と呼びます。
 タパスは、本当は食前酒のおつまみなのだけど、これだけで食事にしてしまうこともできます。ボクたちのように小食な生き物は、色々なものを少しずつ味わえるタパスが大好きです。
 大きな町には、タパスの種類がおどろくほどある本格的なバールがあって、夕方なんかには大勢の人たちが賑やかに集まってお酒を飲んでいて、一種独特の楽しい雰囲気があります。この間、うちに遊びにきた人は、サン・セバスチャンという町のバールめぐりが一番楽しいと言っていました。
 こう書きながら、ボクの家のディエゴも、バールめぐりが懐かしくてスペインに帰ってしまったのではないかな…という気がしてきました。



パエーリャ大好き!
 フランスでも、数年前から、なぜかパエーリャのブームです。大勢で食事するときには、いっぺんにたくさんできるから便利だし、魚貝類なんかがいっぱい乗ったお皿は、見ているだけでも嬉しいからだろうと思います。
 今までは、公民館などに大勢集まって食事するときは、バーベキューとか、アルザス料理のシュークルーとかが多かったのです。
 バーベキューは、天気の良い夏に野外でできるだけだし、余りにもフランスではありきたり。シュークルーは、酢漬けキャベツにソーセージなどが乗っているもので、当然すっぱいから、ボクは余り好きではありません。
 それで、やっぱりパエーリャのパーティは好きだな、と思ってしまいます。
公民館で開かれたパエーリャ・パーティ

フランスのパーティでは、食事の後には生バンドが入って、明け方までダンスパーティが続きます。
 ボクのおしゃべりは、ここでおしまいにします。読んでくださって、どうもありがとう!
トルナド君のその後を編集部から報告します 


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