英語を話す人の割合

 フランス人は英語を話さないとよく言われますが、本当でしょうか? 少なくとも最近は、ずい分英語を話す人が多くなったと感じています。いくらフランス人たちに母国語を誇りにする伝統があっても、国際化の波には勝てませんから!

 英語を話しかけても通じるフランス人がどのくらいいるのか、15歳以上のフランス人に行ったアンケート調査の結果を見てみましょう(2006年)。

 英語を使えるか?

 未だに英語を話す人の割合は低いようです。3人に1人が「理解も会話も全くできない」と答えています。

 英語ができる割合が高いのは、若者層(15〜24歳)、そして会社の管理者層です。「かなり理解できるし、話すこともできる」と答えた割合は、若者層が32%、管理者層が29%あります。「理解も会話も全くできない」と答えた割合は、それぞれ6%と4%になっています。

 年齢が高くなるに従って英語の能力は低くなっています。65歳以上の高齢者の61%は英語が全くできません。

 さらに地域によっても異なります。首都パリがあるイル・ド・フランス地方では、19%の住民がある程度英語を使うことができ、全く英語がだめなのは29%にすぎません。
フランス人の英語力  (%)
選択回答 フランス人(15歳以上) うち 若者層(15〜24歳)
 流暢に理解し会話できる 6 9
 かなり理解できるし、話すこともできる 12 32
 だいたい分かるが、流暢には話せない 48 53
 理解も会話も全くできない 34 6


 外国語教育を重視するか?

 下のアンケート調査結果を見ると、学校教育において外国語教育を重要視すべきだと考えるフランス人が多いことが分かります。

 「優先されるべきだ」という人は、パリ首都圏の人(41%)、管理者層(46%)で特に割合が高くなっています。

 この結果を見ると、英語を話すフランス人は今後も増加していくことが予測できます。
 
義務教育で外国語を学習させることの重要性 (%)
選択回答 フランス人(15歳以上) うち 若者層(15〜24歳)
 優先されるべきだ 33 36
 重要である 55 54
 重要だが、それだけのことである 7 6
 二次的なことである 5 4
2006年1月 電話アンケート調査結果(ifoP)
サンプル: 1,004人

作成: 2006年2月
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