シャより 2/3
ブルゴーニュのワイン農家に暮らして

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 ロマネスク教会の修復工事

のどかな田舎町

 お家は町はずれにあって、玄関を出てすぐのところからブドウ畑が広がっています。

 見渡すかぎり、うちの畑です。

 この写真をとったのは10月なので、ブドウの葉が黄葉しています。

 家のすぐ近くにあるロマネスク教会をお見せするのですが、この写真に写っている尖塔が見える教会ではありません。

 写真の右手の方に行って、それから、また右に回ったところにあります。

それで僕もよく遊びに行く教会なので、よく知っているのです。

由緒あるロマネスク教会

 ロマネスク形式の教会は、ゴシック建築の技術ができる前に建てられたものです。古いから価値があります。

 窓を大きくあける技術がなかったので、ロマネスク教会は窓が小さいです。

 僕の家のすぐ近くにあるコルタンブル教会は11世紀のものだと言われています。

 コルタンブル教会は、ずいぶん前から修復工事をしています。

 何かしら問題がある若者たちを社会に同化させるために、ここで仕事を覚えているのです。

 今ではできる人が非常に少なくなった伝統的な仕事を、ここで学ぶことができるのです。

 とても気持ちの良い人たちが指導していて、和気藹々と働いているようです。
 
 石灰質の板石を切り出して、瓦のように使った屋根です。こちらでは「ラーヴ(lave)」と呼びます。

 他の地方では違う呼び名をしたりするらしいですが、僕はブルゴーニュから出たことがないので知りません。

 気が遠くなるくらい時間がかかるのだそうです。

 石を切り出して積み上げて屋根にするのがどんなに大変かをお見せするビデオがあります。ここで働いている人たちがつくったのです。

 ロマネスク教会ファンの方は必見です!

Lavierと呼ばれる職業を見せるビデオと文書
この教会で働いている人たちが仕事を見せたり、
説明をする貴重な映像が見れます!

この教会の修復工事について (目次

 右は、屋根からの眺めです。

 緑の平らなところはブドウ畑。

 僕のところ以外にも、ブドウ畑がたくさんあるのが見えますでしょう?

 普通の瓦みたいにツルツルしているわけではないので、散歩するのも楽しい屋根です。人間は、工事している人しか登れませんが。
 ・・・という教会でした。

 寄り道をしていただいてしまいましたが、僕の家に戻りましょう。
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