ヴァカンスで留守になった農家の留守番をしています
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 写真を見てお分かりいただけるように、私たちの家は農家です。

  ママとパパと、小さな子ども3人、それに私たち。5人+2ネコ家族です。パパの両親の家の近くに建てた大きな家に住んでいます。

 農場では、牛をたくさん飼ってミルクを生産しています。牛に食べさせるために穀物も栽培しています。酪農は大変な仕事なのですが、たぶん私たちがたくさんミルクを飲めるようにパパは酪農を続けているのだと思います。

 私たちの村には30戸くらい家があるだけなので、とてものどかな環境にあります。


家のテラスから見える景色

 フランスは日本の2倍くらいの面積がある国ですが、そのうち半分くらいが農地として使われています。昔は農家が多かったそうですが、今では田舎でも農業をしている人はとても少なくなりました。

 機械を使うので、人手がかからなくなったのです。私たちの家でも、農業をやっているのはパパだけ。ママは会社勤めをしています。

 畑や牧場の面積は昔とほとんど同じ。だから、それぞれの農家が持っている土地の広さがとても広くなりました。農業を営んでいる家は全体の数パーセントしかないそうです。それだけの農家でフランスというおおきな国の半分くらいの土地を使ってしまっているのですから、すごいと思いませんか?!

 そう考えると、私たちのパパは偉い人なのだ〜! と尊敬しています・・・。


 ところで今は7月。ヴァカンス・シーズンのまっさかりです。

 私たちの家の人たちも、今は北フランスでヴァカンスを過ごしています。毎年夏には家族の人たちが2週間の旅行をするので、私たちネコ兄弟が家に残って牧場を守っています。

 左の写真に写っているのが私、ルル(Loulou)です。私たちネコだけで留守番をするのはかわいそうだと言って、家族がヴァカンスに出ると親戚のお姉さん(写真に写っている人間の方)がいつも泊まりに来てくれます。

 食事を出してくれる人とはすぐに仲良くなります! 私はお姉さんが行くところ何処にでもついて行きます。

 お姉さんは、ディジョンという大きな町に住んでいるそうです。ここ農場では、朝早くからトラクターが通ったりするので町より騒音があるし、ハエがいっぱいいる・・・なんてぼやいたりもしますが、私たちと一緒に田舎で過ごす休暇を楽しんでいるようです。


 兄カラン(右の写真)は、ちっと気難し屋なので、ディジョンのお姉さんには余りなついていません。でも、ちゃんと食事の時間にはやって来ます。

 カラン(Câlin)というのは、撫ぜられたりするのが好きな甘えん坊という意味なのですけれど、兄は甘えん坊というよりは、独立心の強い性格をしています。

 親が子どもにつける名前というのは、おうおうにして親の期待を現しているだけなのだと思います。

 カランは拾われたネコなのに、私の方はママが買った血統書付きネコなので、カランは余りよく思わなかったのかも知れません。一緒に生活をし始めてしばらくの間は、カランは私を妹として認めたくないようなそぶりをしていました。

 でも今は仲良しです。家の隣には昔あったお城の跡に建てられた小学校があるので、私たちはよく一緒に家の子どもたちに会いに行きます。



 次のページで私たちの農場を紹介します。

 フランスには「教育ファーム」というのがあって(教育ファームに関する本の紹介ページへ)、農家を訪問できるのですが、私たちの家までは遠くていらしていただけないと思います。それで私たちの農場の様子を、写真でお見せすることにしました。次のページでは、私たちの農場を紹介します。




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